いままで、猫砂と猫トイレは、紆余曲折、いろいろと試してきました。その様子と試した猫砂について、愛用品へたどり着くまでのレビューをします。乳児期〜生後1ヶ月程度の子猫時代についてもふれています。

愛用品にたどり着いたあとも猫砂の追求はしています。その後も追求している[追求編]はこちらをご覧ください。

■ 現在 猫6匹で使用中の猫砂は「アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ」

2013年からいろいろと試して、2021年9月現在、いしまる家の猫さん6匹が使用している猫砂は「アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ」です。

猫さん6匹についてはこちらをご覧ください。

6匹で7L×4袋×5セット=20袋を4週間おきに届くようにしています。住まい兼仕事場の大田区「羽田ねこのいえ」では、1階のトイレは1.5週に1回全交換で、トイレ1個あたり1〜2袋程度。2階のトイレは1週に1回全交換で、トイレ1個あたり1袋使用するやり方です。

■ 乳児期のトイレ

2013年9月、生後7〜10日程度で保護したばかりのしろちゃん・くろちゃん2匹のときは、乳児期なのでまだ一般的な猫トイレは必要ありませんでした。

乳児期はペットシーツやいらない紙、タオルやビニルなどを敷いた状態で、ぬるま湯で濡らしたティッシュで子猫のおしりを刺激して、オシッコとウンチをだしてあげます。本来は母猫がなめてあげて排泄をうながす動作ですので、それに似たやり方を意識するとうまくいきやすいです。

■ 離乳期のトイレ

だんだんと人間の補助が無くてもトイレをできるようになりますので、子猫がいるケージや箱などにペットシーツとタオルを敷いておきます。小さな歯が生えてくると「離乳食」の始まりです。

離乳期の頃からウンチもしっかりしてきます。薄いトレーなどを下に置き、猫砂を薄く敷いて「乳児用猫トイレ」を用意しましょう。

■ 生後1ヶ月程度から「ライオン ニオイをとる砂」を使用

生後1ヶ月程度から、一般的な猫トイレも使えるようになります。猫トイレの段差が大きいようでしたら、小さな箱などで代用しましょう。

この頃、しろちゃん・くろちゃんの猫さん2匹からスタートしたいしまる家で使い始めたのは、固まる砂タイプの「ライオン ニオイをとる砂」です。主成分は粘土質「ベントナイト」です。

■ 猫4匹にシステムトイレの「花王 ニャンとも清潔トイレ」で「花王 脱臭・抗菌チップ」+「花王 脱臭・抗菌マット」セットを使用

「ライオン ニオイをとる砂」はよくできていたのですが、「かたまり度合い」に物足りなさを感じることが多く、猫4匹まで増えたタイミングで、においが気になりにくいと宣伝する「システムトイレ」に切り替えてみました。念のため、元のトイレも置きながら切り替えていきます。

使ったのはシステムトイレで人気のある「花王 ニャンとも清潔トイレ」のセットです。セット売りだったため、「脱臭・抗菌チップ(砂かきしやすい小さめの粒)」「脱臭・抗菌マット」の組み合わせで使うことになりました。

 

ところが、「花王 ニャンとも清潔トイレ」のセット売りに付いていた「木製チップ」では、いしまる家の猫さんたちはほとんど使ってくれませんでした。

小さな頃から「鉱物系」の猫砂を使っていたためか、「木製チップ」を「猫砂とは認識しない」、つまり「木製チップのトイレは使ってくれない」のです。

システムトイレを購入して早々に、猫砂を切り替える必要がでてきました。

■ 猫4匹にシステムトイレの「花王 ニャンとも清潔トイレ」で「アイリスオーヤマ システムトイレ用消臭サンド」+「花王 脱臭・抗菌マット」の他社製品ミックスの組み合わせに変更

そこで、他社の製品ですが、ミックスして組み合わせたのが、「アイリスオーヤマ システムトイレ用脱臭サンド」です。

白黒猫もーちゃんの使用スタイルはちょっと変わっていますが、基本的に4匹の猫さんたちは使ってくれていました。

ところが、人間側に「システムトイレ」への不満がでてきました。

当時、猫4匹に対してシステムトイレ4個は置いてありました。マットの梱包袋には「1週間取り替えなくてもにおわない」と書いてありましたが、当時、猫4匹いたいしまる家では1週間使ったらマットが入っているトレーがオシッコでジャブジャブになってしまいました。

これでは、においどころの騒ぎではありません。オシッコを床にこぼさないようにしながら、そっとゴミ袋にマットごと捨てました。

その後、3日に1回程度の交換が必要な状態でした。マットへのしみこみ度合いが高く、また、捨てる際にオシッコに浸ったマットをつまみ出すやり方が不衛生だと感じました。その後、「複数ねこ用のマット」(現在は販売されていないようです)も使用しましたが、あまり変わらない印象でした。

当時、「花王 ニャンとも清潔トイレ」の純正品では、ペットシーツタイプは用意されていませんでしたので、システムトイレをやめることを検討するようになりました。現在は、「脱臭・抗菌シート」というペットシーツタイプも販売されています。

■ 猫5匹となって、再び、固まる砂タイプ「ライオン ニオイをとる砂」に戻す

5匹目の三毛縞・みーちゃんはにおいに敏感な子です。小さな子猫のみーちゃんがやってきて、トイレを変えることになりました。

みーちゃんを家の中で自由に行動させるようになると、猫トイレ以外のあらゆる「箱」にオシッコやウンチをするようになりました。

体のサイズとしては猫トイレが使用できるのに、当時置いてあったシステムトイレでは一切トイレをしてくれませんでした。猫トイレのにおいや砂の感触が嫌だったのでしょう。保護直後に一緒に入れた鉱物系の猫砂では問題無くウンチ、オシッコをしてくれていました。

また、いろいろと調べるうちに、「アイリスオーヤマ システムトイレ用脱臭サンド」の主成分「シリカゲル」は、「食べるな危険」などと書いてある乾燥剤と同じ成分だと分かりました。万が一、食べてしまっても毒性は高くないそうですが、猫さんの体に良くないようなものはできるだけ使いたくありません。

みーちゃんの登場と、シリカゲルへの不安、マットの不便さから、システムトイレを使うのをやめました。

そして、再び、固まる砂タイプ「ライオン ニオイをとる砂」に戻しました。こちらの主成分は「ベントナイト」です。ベントナイトについては、のちのち検討することになります。

「ライオン ニオイをとる砂」を再び使いだしたものの、ほかの良い固まる砂タイプの猫砂は無いだろうかと常に探していました。

不満を感じていた点は、固まりきらずにポロポロと落ちた砂がおいのもととなるのですが、それはスコップを使った掃除では取り切れない点です。

■ 猫5匹で固まる砂タイプの「新東北化学工業 フォーキャットオリジナル」を試すも・・・

そこで試してみたのが「新東北化学工業 フォーキャットオリジナル」です。こちらも主成分は「ベントナイト」。

固まり度合いは割と良かったと感じましたが、砂がとがっていて硬く、猫さんの足に刺激が強いのではないかと感じました。

また、猫さんたちの使用度合いが低かったと感じました。砂をかいたときの感触が違うと感じたようです。他の鉱物系の砂よりもさらに重いように感じることも、猫さんが違和感を持つ要素だったかもしれません。

人間としても砂が重くて、持ち運びが大変でした。こちらの商品は試してみて、こちらは採用しませんでした。

ちなみに、鉱物系「ベントナイト」が主成分の猫砂は、自治体によっては「燃えないゴミ」として捨てないといけないことが多いです。捨てにくさは、使いにくさにつながっていきます。

■ 猫5匹で固まる砂タイプの「アイリスオーヤマ ハイパーウッディフレッシュ」と「アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ」を試す

うちでは、5匹目のみーちゃんが「鉱物系」ではないと使ってくれないという前提条件があります。そのため「鉱物系」または「鉱物系に似た感触」の猫砂が条件です。

Amazonでいろいろと見ている中で、アイリスオーヤマが「ウッディフレッシュ」という商品を出していて、さらに「ハイパーウッディフレッシュ」と普通の「ウッディフレッシュ」があることに気付きました。

「ハイパーウッディフレッシュ」は、「さらにがっちり固まる」+「さらにしっかり脱臭」とのことをうたっていましたので、「ハイパー」とそうではない普通の「ウッディフレッシュ」を比較してみました。

残念ながら写真は無いのですが、使用感を比べてみるとほとんど同じだなと感じました。私の感覚的なところだけですが、特に重視していた「固まり度合い」については、あまり差を感じませんでした。

また、価格について比較してみると、現在のAmazonでの価格でみても、「ハイパーウッディフレッシュ」8L×3袋で2566円で1Lあたり107円。普通の「ウッディフレッシュ」7L×4袋で2185円で1Lあたり78円です。ハイパーは普通のものと比べて割高です。

あまり差を感じないのであれば、割安なほうを選ぶのは自然なことでしょう。とくに猫さんが複数頭いて購入する砂の量も多いですし、猫砂は捨てる消耗品なので、できれば安価なもののほうがありがたいです。

そこから、普通の「アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ」を愛用しています。

「ウッディフレッシュ」の主成分は「木、ベントナイト」で、「燃えるゴミ」で捨てることができるのも長所の1つです。

砂の感触も「鉱物系」とほとんど変わらず、猫砂にうるさいみーちゃんも気に入って使ってくれています。

その後・・・ 猫さんの健康に配慮して、猫砂を追求するようになりました。その内容はこちらからどうぞ。

猫との住まいで参考になる、著書『猫と住まいの解剖図鑑』(エクスナレッジ)を、ぜひ、ご覧ください。