猫は狩りをして獲物を食べて生きてきた動物です。本来はハンターです。その本能を活かした狩りにみたてた遊びを、「狩りごっこ」と私は呼んでいます。

「狩りごっこ」をすることで猫さんの満足度があがり、ストレス解消になっていろいろなトラブル解決につながります。完全室内飼育で猫さんと暮らすなら、「狩りごっこ」を生活に取り入れていきましょう。

普段のんびりしている子でも、「狩りごっこ」になると普段からは想像できないくらい元気に遊び回ったりします。「狩りごっこ」の具体的なやり方は、YouTube「ねこのいえチャンネル」でアップしています。

要注意:おもちゃをそのまま投げる遊びはしないでください。

「狩りごっこ」の前に、たまに、おもちゃを投げるとくわえて持ってきてくれる猫さんもいますが、それはとても珍しい子です。たいていの猫さんでは、ひろったネズミのおもちゃを飲み込む誤飲事故が起こりがちです。誤飲した場合、開腹手術が必要となることもあります。おもちゃをそのまま投げる遊び方はしないでください。

誤飲事故を防ぎつつ、うまく遊ぶのに向いているのが「伸縮する釣り竿タイプ」の持ち手と、そのヒモの先に付ける「交換式のおもちゃ」の組み合わせです。ヒモがあれば、おもちゃを飲み込まれる前にたぐり寄せることができます。

本気でおもちゃを食べようとする場合は、首の後ろをギュッとつかんで猫さん側が体を動かせないようにして、口の力がゆるんだところでおもちゃを取り上げてください。万が一、飲み込んでしまった場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

ブログでは「狩りごっこ」に向いているおもちゃについてふれていきます。

■ 狩りごっこをするなら、「伸縮する釣り竿タイプ」で「ヒモは短め」のおもちゃがオススメ

「狩りごっこ」は、狩りのように猫さんにたくさん運動してもらうことが一番の目的です。ところが、人間もついつい一緒に一生懸命動いてしまいがちです。猫さんの運動能力が高ければ高いほど、人間側が楽をしないと長続きしません。

「人間側はとにかく動かない」状態で「猫さんにたくさん動いてもらう」ためには、人間が動かずにおもちゃを遠くに運ぶ必要があります。

人間があまり動かずに済んで、うまくおもちゃを動かしやすいのは、「竿タイプでヒモは短めのもの」です。ヒモが長すぎると操作がうまくいかず人間側も疲れますし、猫さんに満足してもらえるような素早い動きや小動物のような動きを再現するのは難しくなります。

最近、いしまる家で購入したのが、こちらの「伸縮する釣り竿」のおもちゃセットです。「アーモンド 猫じゃらし 猫 おもちゃ ねこ おもちゃ 竿 猫のおもちゃ ストレス解消 蹴り 11点セット 交換用羽(5個入り)ネズミおもちゃ 猫(5個入り)ねこのおもちゃ」「DODOPET 猫じゃらし 猫 おもちゃ グッズ 交換 伸縮可能 釣り竿 羽 毛虫 収納ポーチ 鈴付き ペット用品 運動不足対策 ストレス解消」

※一緒に付いてくる小さなネズミのおもちゃは誤飲の可能性が高いので使わずに処分します。

■ 猫さん興奮しやすい、おもちゃの3つのタイプを紹介

猫さんが喜ぶおもちゃも、猫さんによって違います。いろいろと集めてみて、喜ぶものを選び、さらに喜びそうな動きを見つけていくことが大切です。大きすぎない、小さめのもののほうが、怖がらずにおもちゃに集中できるように感じます。

いしまる家で人気のおもちゃを紹介します。

1:羽タイプ

キジトラ・しまちゃんが狙っているのは羽のおもちゃです。とくに、鳥に似た雰囲気の羽ですので、空中に浮かせてまるで鳥が飛んでいるかのようにサーッと動かして、頭の上や目の前を動かして使います。

頑丈なものが多いので、耐久性は高いです。あまり大きいサイズだと、ピンとこない猫さんもいますので、体格と性格に応じて大きさは選んでください。おとなしい子やこわがり(=用心深い)の子は、大きなおもちゃをあまり好みません。

白黒猫のもーちゃんがくわえているのも、ホワホワした感触でネズミやウサギなどの小動物を連想させる羽です。もーちゃんは特に、白くてホワホワしたものを好むので、この手のおもちゃを使うと興奮します。ネズミが地を這うように、ウサギが駆け抜けるように、床に沿って動かしてみてください。

きゃしゃで壊れやすいことが多いので、数日でダメになる消耗品と考えてください。

ほかにも、昆虫のようなサイズの羽もあります。興奮度合いは高いですが、飲み込みやすいので、注意しながら使用しましょう。

2:細長いタイプ

白系のこねちゃんがくわえているのは、細長いおもちゃです。細長いおもちゃは、蛇のような動きや、その長さを見ると猫さんが興奮します。

猫さんが興奮する分、壊れやすいです。早いときは1日でダメになります。

基本的には完全室内飼育の猫さんを想定していますので大丈夫ですが、近所に蛇がいるようなエリアでお外にも行く機会がある猫さんは、猫さんが蛇を捕まえてきやすくなるので、細長いおもちゃは使わないほうが良いでしょう。

5:キラキラ・シャカシャカタイプ

キジトラ・しまちゃんが狙っているのは、キラキラして音がシャカシャカするおもちゃです。こちらは長さもあるので、猫のみなさんとても興奮します。

白系のこねちゃんがくわえているのは、丸っぽい形でくわえたりさわるとシャカシャカ音がするおもちゃです。こちらも音が加わって楽しめます。

興奮しやすく、ヒモ状のものが1本ずつほどけていったり、素材が抜けていきますので、数日でダメになる消耗品です。

「おもちゃは消耗品」ですので交換式のほうが経済的です。ちなみに、「竿も消耗品」です。

「猫おもちゃ 猫じゃらし 猫おもちゃ 天然鳥の羽棒 鈴付き 交換用鳥の羽根 毛虫 猫のお好みじゃらし (交換用 24種入)」もたくさん入っていて、猫さんがかなり興奮度の高い詰め合わせセットです。

白系のおもちゃが好きな猫さんには、「Ricepet猫 おもちゃ 羽 猫じゃらしの羽根 猫用 おもちゃ 鈴付き 耐噛み 付け替え用の羽根 天然ガチョウの羽毛6本入り(ホワイト)」が人気がありました。

「猫おもちゃ 猫じゃらし 猫おもちゃ 天然鳥の羽棒 鈴付き 交換用鳥の羽根 毛虫 猫のお好みじゃらし (10種入-なし飛虫)」もいろいろなバリエーションがあって、好みのものが見つかるかもしれません。

猫さんによって、好きな動きがいろいろとありますので、好みを見つけてあげたり、時々、違う素材や動きを取り入れてあげると、良い刺激になります。猫さんと楽しく「狩りごっこ」に取り組んでみてください。

猫との住まいで参考になる、著書『猫と住まいの解剖図鑑』(エクスナレッジ)を、ぜひ、ご覧ください。